要介護3の叔父、金銭管理から手を引く方法｜転職コンサルタントが解説

要介護3で特養に入所中の叔父のことで困っています。伯父は2度離婚し、実子3人、養子が1人あります。私は叔父の姉の娘です。実子3人は現在音信不通です。養子1人は、特養入所の際に身元引受人になってくれていますし、連絡は付きます。しかし、日頃の特養の支払いや生活用品等の購入、季節の衣類の入れ替え等は私が、伯父の通帳を預かってしています。伯父は、以前アパートに一人暮らしをしている時に、健康器具などをカードで購入したり、家賃、税金等を滞納したりして、借金を抱え、年金を担保にお金を借りたりもしていました。そんな伯父を見かねて、母が伯父を有料老人ホームに入所させ、金銭管理もしてやっていました。その後叔父が肺炎から常時酸素吸入が必要になり要介護3になったので、特養に入所することになりました。その手続きをする所から、母に代わって養子の方に全てお願いをしたいと言ったのですが、養子の人は、入所手続きのための書類は全部書いてくれ、特養の支払いも叔父の口座からの引き落としにした上で、通帳等をこちらに預けてきました。理由は、遠方に住んでいるので対応が直ぐにはできないからということでした。仕方なく、年金支給のたびに特養に出向き、月に二万円程の雑費を支払ったり、衣類の入れ替え等をしています。また、叔父があちこちに借りていた借金を年金から少しずつ返済し、今年12月の年金で全て完済できる見通しです。そこで、それを機に叔父の金銭管理等から一切手を引きたいのですが、どうしたら良いでしょうか。叔父には認知症はありません。年金は一回の支給で48万ほどあります。そろそろ借金が無くなると思い始めたのか、介護タクシーで出かけて外泊したいとか、鍼灸治療に行きたいとか我儘を言い出して、特養の職員からは何とかしてくれとこちらに苦情が来ます。私は、母も亡くなり、自分も体調が優れません。もう叔父の世話にはうんざりしています。どうか良い方法があれば教えてください。

ケーススタディ：叔父さんの金銭管理とあなた自身の負担軽減

あなたは、高齢で要介護3の叔父さんの金銭管理を長年担ってきました。ご自身の健康状態も優れない中、叔父さんのワガママな要求にも対応し、負担が大きくなっている状況です。12月には借金返済も完了し、金銭管理から手を引くことを希望されています。

この状況は、多くの家族介護者が直面する現実的な問題です。高齢者の金銭管理は、複雑な手続きや、本人とのコミュニケーション、そして家族間の調整など、多くの課題を伴います。特に、本人の意思と家族の負担のバランスをどのように取るかが重要です。

まず、現状の整理を行いましょう。

叔父さんの財産状況：年金収入、預貯金、借金（12月で完済予定）
現在の生活費：特養費用、雑費、生活用品費など
あなたの負担：時間、金銭、精神的なストレス
養子さんの役割：身元引受人、連絡窓口

これらの情報を整理することで、今後の対応策を明確にすることができます。

養子の方との話し合い：役割分担の見直し

叔父さんの借金返済が完了する12月を目標に、養子の方とじっくり話し合う必要があります。単に金銭管理を委譲するだけでなく、役割分担の見直しが重要です。

金銭管理の委譲：叔父さんの年金口座の管理を養子の方に委任する。
生活費の負担：特養費用は年金から自動引き落としされているので問題ありませんが、雑費については、養子の方と具体的な金額や支払い方法を話し合います。月2万円の雑費が本当に必要なのか、削減できる部分はないか検討しましょう。
生活支援の調整：叔父さんの外泊や鍼灸治療などの要望については、特養の職員と連携し、養子の方と相談の上、適切な対応策を検討します。例えば、外泊については、事前に申請が必要な場合もありますし、鍼灸治療についても、特養内で可能な範囲で対応できるかもしれません。
緊急時の連絡体制：叔父さんに何かあった場合の連絡体制を明確にしておきます。養子の方と連絡を取り合い、緊急時には迅速に対応できるようにします。

この話し合いでは、あなたの負担軽減を明確に伝え、養子の方に理解を求めることが重要です。感情的な言葉ではなく、具体的な数字や事実を提示することで、より建設的な話し合いを進めることができます。

専門機関への相談：成年後見制度の活用

話し合いがうまくいかない場合、または、叔父さんの判断能力が低下してきた場合は、成年後見制度の活用を検討しましょう。成年後見制度とは、判断能力が不十分な高齢者の財産管理や生活を支援する制度です。

成年後見人：裁判所が選任する成年後見人が、叔父さんの財産管理や身上監護を行います。
任意後見人：叔父さんが自ら選任する任意後見人が、叔父さんの意思を尊重しながら支援を行います。

成年後見制度を利用することで、あなたは金銭管理や生活支援の負担から解放され、安心して自身の生活に専念することができます。弁護士や司法書士などの専門家にご相談の上、最適な制度を選択しましょう。

具体的なステップ：金銭管理からの撤退

1. **養子の方との面談設定**: 具体的な日時を決め、今後の金銭管理について話し合う機会を設けます。
2. **現状報告**: 叔父さんの財産状況、生活費、あなたの負担状況を明確に説明します。
3. **役割分担の提案**: 上記の役割分担案を提示し、合意形成を目指します。
4. **委任状の作成**: 金銭管理を養子の方に委任する場合、委任状を作成し、署名捺印を行います。
5. **通帳・カードの返却**: 委任が完了したら、叔父さんの通帳やクレジットカードなどを養子の方に返却します。
6. **定期的な連絡**: 定期的に養子の方と連絡を取り合い、叔父さんの状況を確認します。
7. **専門家への相談**: 必要に応じて、弁護士や司法書士、社会福祉士などに相談します。

まとめ

要介護3の叔父さんの金銭管理から手を引くことは、容易ではありませんが、あなたの健康状態や精神的な負担を考慮すると、必要なステップです。養子の方との丁寧な話し合い、そして必要であれば専門機関の活用を通じて、解決策を見出すことが可能です。焦らず、一つずつステップを踏んでいきましょう。

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