要介護の母親との生活と仕事の両立：施設入所と働き方の選択肢

この記事では、要介護の母親との生活を送りながら、仕事との両立に悩むあなたに向けて、施設入所の可能性と、働き方の選択肢について具体的なアドバイスを提供します。介護と仕事の両立は、多くの人が直面する課題です。この記事が、あなたの現状を理解し、より良い未来を描くための一助となれば幸いです。

要介護２の母親と暮らしています。家族は私と母親（８６歳）、小学生の子供２人で暮らしています。施設入所というのはどこまで症状が進めば可能になるのでしょうか？母親は紙パンツ使用で週３回通っています。平日のそのほかの日は食事とお茶を用意して仕事に出かけています。去年の夏くらいから、認知症の症状がひどくなってきました。時間や曜日の感覚がおかしくなるのはもちろん、夜中に私の部屋（２階）を何度ものぞいたり（階段から落ちたことがあるので夜は非常線みたいにロープで立入禁止にしています）、仕事中（フルタイム勤務）に何度も携帯に電話が入ったり（お昼にしかチェックできませんが）します。冷蔵庫から無断で食べ物を持って行ったり（まあ、いいんですけど）、で卵を作っているのを忘れて爆発させたり、いつもではないですが炊飯ジャーのごはんにそのままふりかけをかけて手で食べたり、水道を締め忘れて丸一日出しっぱなしだったり、明朝の食事について何十回も確認したり、私にも紙パンツを勧めてきたり粗相したものを見せにきたり。ここには書けないようなことも多々あります。子供たちも、怒るやらあきれるやら、最近はボケている事を実感しているので子供に言うようにたしなめたりしています。元々母親とすごく仲が良かったわけではない、むしろお互い無関心だったので精神的に疲れてしまいます。ケアマネさんが言うには、金銭的余裕がないのだから住民票を分けても要介護４までは、（老健とか特養とかさこうじゅ（？）とかずいぶん金額に差があって）施設入所は難しいとのことです。ケアマネさんとはビジネスライクな感じで今一つ打ち解けられないのですが。これ以上私の負担（ストレス？）が増えると生活が成り立ちません。。母親の年金７万程度＋２～３万円、合計１０万くらいで入所できればと思うのですが施設入所というのはどこまで症状が進めば可能になるのでしょうか？

施設入所の可能性：現状と今後の見通し

まず、施設入所の可能性について、現状と今後の見通しを整理しましょう。ご相談者様の状況を拝見すると、お母様の認知症の症状が進行し、ご自身の負担が限界に近づいているように感じられます。施設入所を検討するにあたって、重要なのは、お母様の介護度と、入所費用の問題です。

介護度と施設の種類

介護保険制度では、要介護度に応じて利用できる施設やサービスが異なります。お母様の現在の介護度（要介護2）では、特別養護老人ホーム（特養）への入所は難しい可能性があります。特養は、原則として要介護3以上の方が入所の対象となります。しかし、緊急性や家族の状況によっては、要介護2でも入所できるケースもあります。例えば、ご相談者様のように、ご本人の介護負担が非常に大きい場合や、家族のサポートが得られない場合などが考慮されます。

一方、介護老人保健施設（老健）や、その他の介護施設（グループホーム、有料老人ホームなど）は、要介護度に関わらず入所できる可能性があります。老健は、リハビリテーションに重点を置いた施設であり、在宅復帰を目指す方が多く利用します。グループホームは、認知症の方を対象とした少人数制の施設で、家庭的な雰囲気の中で生活できます。有料老人ホームは、介護サービス付きの住宅であり、様々なタイプの施設があります。

費用と入所条件

施設入所の費用は、施設のタイプやサービス内容、所得によって大きく異なります。特養は、比較的費用が安く、所得に応じて利用料が減免される制度もあります。しかし、入所希望者が多く、待機期間が長くなる傾向があります。老健や有料老人ホームは、特養に比べて費用が高くなる傾向があります。ご相談者様の場合、お母様の年金収入と、ご自身の収入を合わせて10万円程度で入所できる施設を探す必要があります。

入所条件は、施設のタイプによって異なります。一般的には、介護度、健康状態、認知症の症状、家族の状況などが考慮されます。施設によっては、特定の疾患や、医療的なケアが必要な方を優先的に受け入れる場合があります。また、入所希望者の受け入れ状況も、入所の可否に影響します。

働き方の選択肢：両立を可能にするために

次に、仕事と介護の両立を可能にするための、働き方の選択肢について考えてみましょう。フルタイム勤務をされているとのことですが、介護の負担が増えるにつれて、今の働き方を続けることが難しくなるかもしれません。働き方を変えることで、介護と仕事の両立がよりスムーズになる可能性があります。

時短勤務・勤務時間の変更

まず検討したいのは、時短勤務や勤務時間の変更です。会社によっては、介護を理由に時短勤務や、勤務時間の変更を認める制度があります。時短勤務を利用することで、仕事の時間を減らし、介護に充てる時間を増やすことができます。勤務時間の変更によって、通院の付き添いや、施設への訪問など、介護に必要な時間を確保することができます。

時短勤務や勤務時間の変更を希望する場合は、まず会社の就業規則を確認し、人事担当者や上司に相談してみましょう。介護に関する相談窓口が設置されている会社もあります。会社の制度を利用することで、仕事と介護の両立を支援してもらうことができます。

テレワーク・在宅勤務

テレワークや在宅勤務も、介護と仕事の両立を支援する有効な手段です。テレワークや在宅勤務であれば、自宅で仕事をしながら、介護をすることができます。仕事の合間に、お母様の様子を見たり、食事の準備をしたりすることができます。また、通勤時間を削減できるため、時間の有効活用にもつながります。

テレワークや在宅勤務を希望する場合は、会社の制度を確認し、上司に相談してみましょう。テレワークや在宅勤務に必要な設備や環境を整えることも重要です。会社によっては、テレワークに必要な費用を補助する制度もあります。

転職・キャリアチェンジ

現在の仕事が、介護と両立しにくい場合は、転職やキャリアチェンジも選択肢の一つです。介護と両立しやすい仕事としては、以下のようなものが考えられます。

在宅ワーク可能な職種: Webライター、プログラマー、デザイナーなど、場所を選ばずにできる仕事
柔軟な働き方ができる職種: 訪問介護員、ケアマネージャーなど、勤務時間や働き方を調整しやすい仕事
介護関連の職種: 介護施設での勤務、介護用品の販売など、介護に関する知識や経験を活かせる仕事

転職を検討する場合は、自分のスキルや経験を活かせる仕事を探しましょう。介護と仕事の両立を支援する制度が整っている会社を選ぶことも重要です。転職エージェントや、キャリアコンサルタントに相談することで、自分に合った仕事を見つけることができます。

経済的な問題への対策

施設入所や、働き方の変更には、経済的な問題が伴う場合があります。経済的な問題を解決するために、以下の対策を検討しましょう。

介護保険制度の活用

介護保険制度は、介護サービスを利用するための費用を軽減する制度です。介護保険サービスを利用することで、施設入所費用や、訪問介護などのサービス費用を抑えることができます。介護保険サービスを利用するためには、要介護認定を受ける必要があります。要介護認定を受けるためには、市区町村の窓口に申請し、調査や審査を受ける必要があります。

各種助成金・補助金の活用

自治体によっては、介護に関する助成金や補助金制度があります。例えば、介護保険料の減免、介護用品の購入費用の補助、介護サービスの利用費用の補助などがあります。これらの制度を活用することで、経済的な負担を軽減することができます。お住まいの自治体の窓口や、ウェブサイトで、助成金や補助金に関する情報を確認しましょう。

資産の活用

ご自身の資産や、お母様の資産を有効活用することも、経済的な問題の解決に役立ちます。例えば、預貯金や、不動産などの資産を、介護費用に充てることができます。資産の活用については、ファイナンシャルプランナーや、税理士に相談することで、最適な方法を見つけることができます。

具体的なアクションプラン

これまでの内容を踏まえ、具体的なアクションプランを立てて、介護と仕事の両立を目指しましょう。

情報収集: 施設の種類、費用、入所条件について、情報収集を行いましょう。地域の介護支援専門員（ケアマネージャー）や、地域の包括支援センターに相談することで、必要な情報を得ることができます。
相談: ケアマネージャーや、会社の相談窓口、転職エージェントなど、様々な専門家に相談しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、より適切な対策を立てることができます。
申請: 介護保険サービスの利用申請、助成金や補助金の申請など、必要な手続きを行いましょう。
検討: 働き方の選択肢について、検討しましょう。時短勤務、テレワーク、転職など、自分に合った働き方を見つけましょう。
実行: 検討した対策を実行し、介護と仕事の両立を目指しましょう。

介護と仕事の両立は、簡単ではありません。しかし、適切な情報収集と、専門家への相談、そして、自分に合った働き方を見つけることで、必ず道は開けます。諦めずに、一歩ずつ進んでいきましょう。

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まとめ

今回の記事では、要介護の母親との生活を送りながら、仕事との両立に悩むあなたに向けて、施設入所の可能性と、働き方の選択肢について解説しました。施設入所は、介護の負担を軽減するための有効な手段の一つです。働き方の選択肢を見つけることで、仕事と介護の両立がよりスムーズになります。経済的な問題についても、介護保険制度や、各種助成金、資産の活用など、様々な対策があります。この記事が、あなたの現状を理解し、より良い未来を描くための一助となれば幸いです。困難な状況ではありますが、諦めずに、一歩ずつ進んでいきましょう。

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