90歳のおばあ様の脳出血。会えない状況で、できること、してあげられること
90歳のおばあ様の脳出血。会えない状況で、できること、してあげられること
今回は、90歳のおばあ様が脳出血で倒れ、集中治療室に入院されたご家族からのご相談にお答えします。面会もままならない状況で、どのようにして祖母との繋がりを保ち、また、今後のリハビリや介護について、どのような選択肢があるのか、具体的なアドバイスをさせていただきます。
先日90歳の祖母が脳出血(視床出血)で倒れ緊急入院しました。倒れたときに意識はあり、会話もできたのですが、声はか細く話しにくそうでした。病状は左半身麻痺ということで今は集中治療室で治療を受けています。今まで本当に元気だった祖母の急変した姿に悲しさと祖母へもっと何かできなかったのかと後悔ばかりがこみ上げてきます。コロナ対策で面会もできません。祖母は一人暮らしでしたが、毎日顔を見せに行って一緒に買い物に出かけていました。それだけが楽しみで毎日一人で何とか頑張ってきてくれました。なので家族と会えなくなることが祖母にとってどんなに寂しく心細いか、独歩だった祖母が寝たきりでICUにいることがどれだけストレスかを考えると夜も眠れず家族みんなで泣いてばかりいます。そこで2つ質問があります。
①会えない祖母にせめて自分たちの様子をムービーにとって見せたいのです。何かいい方法はありますか。祖母は機械系には弱いのですが、何か祖母でも簡単に操作できる良いものがあれば教えていただきたいです。
②ICUから一般病棟へ移ることが本当に第一段階の目標ですが、その次はリハビリ病院に転院予定と最初に聞かされました。コロナの影響で、転院してもまた祖母と私たちが会えなくなるのはつらく、また祖母も家に帰ることを望んでいます。リハビリ病院に転院せず、自宅で在宅リハビリを一から受けることは可能なのでしょうか。選択肢としてあるのでしょうか。
どこに質問したらいいかわからず、初めてこちらで質問させていただきます。祖母の回復を毎日家族全員で祈ってます。知識のある方々、経験のある方々どうかよろしくお願いします。
先ほど間違えて回答受付を終了してしまいました。もう一度よろしくお願いします。補足ただ今病院から一般病棟に移るという連絡がありました。少しだけ前向きな気持ちになれました。①に関してはiPad を用意してテレビ電話の方法を教えるか、次の目標である一般病棟退院まで使い慣れた携帯電話(ガラケー)で声だけのやりとりするか迷っています。どちらが祖母の容態や鈍くならないように感覚を働かせるのに良いのでしょうか。
1. 会えないおばあ様との繋がりを保つために
まず、おばあ様との繋がりを保つための方法について考えていきましょう。現在の状況下では、直接会うことが難しい分、テクノロジーを駆使したコミュニケーションが重要になります。
1-1. ムービーによるコミュニケーション
おばあ様の様子をムービーで伝えることは、非常に有効な手段です。機械に弱いとのことですので、操作が簡単な方法を選ぶことが重要です。
- スマートフォンの活用:
お持ちのスマートフォンで、簡単に動画を撮影し、LINEやメールで送ることができます。操作も直感的で、おばあ様にも見やすいように、明るく、声がよく聞こえるように工夫しましょう。
- タブレット端末(iPadなど)の活用:
iPadなどのタブレット端末は、画面が大きく、高齢者にも見やすいです。テレビ電話機能を利用して、リアルタイムで顔を見ながら会話することも可能です。操作方法を丁寧に教えれば、おばあ様も徐々に慣れていくでしょう。
- デジタルフォトフレーム:
デジタルフォトフレームに、写真や動画を転送して、定期的に表示することもできます。操作が簡単で、常に家族の様子を見せることができます。
1-2. 電話でのコミュニケーション
ガラケーをお使いとのことですので、電話でのコミュニケーションも大切です。声を聞かせることで、安心感を与えることができます。
- 定期的な電話:
毎日決まった時間に電話をかけ、近況報告をしたり、昔話に花を咲かせたりすることで、心の繋がりを保ちましょう。
- 声のトーン:
明るく、ゆっくりとした口調で話すことを心がけましょう。おばあ様が聞き取りやすいように、工夫することが大切です。
1-3. 手紙や写真の活用
手紙や写真は、形として残るもので、おばあ様の心の支えになります。
- 手紙の送付:
手書きの手紙は、温かみがあり、気持ちが伝わりやすいです。近況報告や、感謝の気持ちなどを綴りましょう。
- 写真の送付:
家族の写真や、思い出の写真を送ることで、懐かしい気持ちを思い出させることができます。写真立てに入れて、病室に飾ってもらうのも良いでしょう。
2. リハビリと今後の生活について
次に、リハビリと今後の生活について考えていきましょう。おばあ様の回復を最優先に考え、最適な選択肢を見つけることが重要です。
2-1. 在宅リハビリの可能性
リハビリ病院への転院ではなく、在宅リハビリを選択することも可能です。メリットとデメリットを比較検討し、おばあ様の状況に合った選択をしましょう。
- メリット:
- 慣れ親しんだ環境:自宅でリハビリを行うことで、安心感を得られ、精神的な負担を軽減できます。
- 家族との時間:家族との時間を多く過ごすことができ、心の支えとなります。
- 個別対応:個別のリハビリプログラムを組むことができ、より効果的なリハビリが期待できます。
- デメリット:
- 専門的な設備:専門的なリハビリ設備がないため、できることに限りがあります。
- 家族の負担:家族がリハビリのサポートをする必要があり、負担が増える可能性があります。
- 情報収集:在宅リハビリに関する情報を集め、適切なサービスを見つける必要があります。
2-2. 在宅リハビリの準備
在宅リハビリを選択する場合、以下の準備が必要です。
- 医師との相談:
まず、主治医に在宅リハビリの可能性について相談し、意見を聞きましょう。おばあ様の病状や、リハビリの進め方について、アドバイスをもらうことができます。
- リハビリ専門職との連携:
理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)などのリハビリ専門職と連携し、適切なリハビリプログラムを作成しましょう。訪問リハビリサービスを利用することもできます。
- 介護保険の利用:
介護保険を利用して、訪問看護や、訪問介護などのサービスを受けることができます。ケアマネージャーに相談し、必要なサービスを検討しましょう。
- 自宅環境の整備:
安全にリハビリができるように、自宅環境を整備しましょう。手すりの設置や、段差の解消など、バリアフリー化を進めることが重要です。
2-3. リハビリ病院の選択肢
リハビリ病院への転院を選択する場合、以下の点に注意して病院を選びましょう。
- 専門性:
脳卒中リハビリに特化した病院を選ぶと、より専門的な治療を受けることができます。
- 設備:
最新のリハビリ設備が整っている病院を選ぶと、効果的なリハビリが期待できます。
- 面会:
面会制限の状況を確認し、家族が面会しやすい病院を選びましょう。オンライン面会などのサービスがある病院も検討しましょう。
- 自宅への距離:
自宅から近い病院を選ぶと、家族が通いやすく、おばあ様の精神的な負担も軽減できます。
3. コミュニケーションを円滑にするためのヒント
おばあ様とのコミュニケーションを円滑にするためのヒントをいくつかご紹介します。
- 話すスピード:
ゆっくりと、はっきりとした口調で話しましょう。難しい言葉や専門用語は避け、分かりやすい言葉で説明しましょう。
- 相槌:
相槌を打ち、話を聞いていることを伝えましょう。うなずいたり、笑顔を見せることも大切です。
- 質問:
質問をして、おばあ様の考えや気持ちを引き出しましょう。答えやすいように、簡単な質問を心がけましょう。
- 傾聴:
おばあ様の話をじっくりと聞き、共感の気持ちを示しましょう。話を聞く姿勢が、信頼関係を築く上で重要です。
- 忍耐:
焦らず、ゆっくりと時間をかけてコミュニケーションを取りましょう。おばあ様のペースに合わせて、辛抱強く接することが大切です。
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4. 家族の心のケア
おばあ様の介護は、ご家族にとっても大きな負担となります。ご家族の心のケアも大切です。
- 情報共有:
家族間で情報を共有し、協力して介護に取り組みましょう。一人で抱え込まず、困ったことは相談し合いましょう。
- 休息:
定期的に休息を取り、心身ともにリフレッシュしましょう。自分の時間を確保し、ストレスを解消することが大切です。
- 専門家への相談:
必要に応じて、医師や、ケアマネージャー、カウンセラーなどの専門家に相談しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、問題解決の糸口が見つかることもあります。
- サポートグループ:
同じような状況にある家族が集まるサポートグループに参加し、情報交換や悩み相談をしましょう。共感し合える仲間がいることで、孤独感を軽減できます。
5. まとめ
今回は、90歳のおばあ様が脳出血で倒れ、ご家族が抱える悩みについて、様々な角度からアドバイスをさせていただきました。会えない状況でも、テクノロジーを駆使してコミュニケーションを取り、おばあ様の心に寄り添うことが大切です。また、リハビリや今後の生活について、様々な選択肢を検討し、おばあ様にとって最適な方法を見つけましょう。そして、ご家族の心のケアも忘れず、協力して乗り越えていきましょう。
この情報が、少しでもお役に立てれば幸いです。おばあ様の回復を心からお祈り申し上げます。
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