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認知症の祖母の徘徊問題…家族として、私にできることは?【専門家が解説】

認知症の祖母の徘徊問題…家族として、私にできることは?【専門家が解説】

この記事では、認知症の祖母の徘徊に直面し、ご家族の介護とご自身の学業・アルバイトとの両立に悩むあなたに向けて、具体的なアドバイスと、利用できるサポートについて解説します。介護と仕事の両立、そして将来のキャリア形成について、一緒に考えていきましょう。

1ヶ月半ほど前から祖母の徘徊がひどく、困っております。祖母は私の家から車で40分〜1時間ほどの場所に一人暮らししているのですが、それ以前は物忘れや虚言が少し多く、そろそろ検査した方がいいかな?くらいでした。1ヶ月半ほど前、夜中1時頃に祖母が保護されたと警察から急に電話があり迎えに行くという出来事がありました。それを境に2.3日に1回、ひどいときは何日も連続で警察に保護されるということが続いており、急いで病院に行ったところやはり認知症が進んでるとのことでした。

その後も徘徊が収まらないので2週間ほど前からデイサービスを利用するようにしました。最初の何日かは何事もなく行ってくれたのですが、ここ1週間ほどデイサービスが迎えに来る前に外に行ってしまい結局夜中に保護されるということが続いております。出かける時にいつも持っているカバンや、よく着ている服にGPSと住所・氏名を書いた紙を忍ばせておりますが、最近はカバンも持たず寝起きの状態そのままで外に行ってしまうためなんの意味もありません。先日、大雨の中傘も持たずに10時間以上歩き回っていたこともありました。(本人は雨の中歩き回っていたという自覚は一切ありません)

両親がほぼ毎日夜中に車で片道40分〜1時間かけて保護された祖母の元へ行っており、特に母は土日はどちらも祖母の元へ行って面倒を見ており、コロナの影響でリモート勤務のときも朝早くから祖母の家に行って祖母の家で仕事をするようにしています。両親共働きのため、両親の体や精神面が先に壊れてしまうのではないかと心配しております。私も毎日大学の授業やアルバイトがあり、両親はそれを優先しなさいと言ってくれるのですが、なにも力になれない自分がすごく不甲斐なくて悔しいです。私に何かできることはないのでしょうか。

私たち家族は父方の祖父母(認知症があるのは母方の祖母)と同居しているので一緒に住んであげることが難しく、もう施設に入れるしかないのではないか、と家族でも話しています。ですが、警察に保護された時にも「なんで私が警察のお世話にならなきゃ行けないのか分からない」「ひとりで生活できてるのに」と言うなど、すごくプライドが高い祖母のためすんなり施設に入ってくれるかわかりません。(デイサービスの利用も半ば無理やり行かせたようなものでした) また、徘徊が無ければ覚束無い面は多々あるものの、祖母ひとりで生活はできているのでいきなり完全に施設にいれるのは可哀想かなという気持ちにもなってしまいます。

徘徊は止められるようにできるものではないと理解はしておりますが何か対処法はありますでしょうか。これから寒くなる時期だというのにちゃんとした服も着ず長時間徘徊してしまうのではないかと心配です。また言い方は悪いですが祖母だけが事故に巻き込まれるのならまだしも、他の方を巻き込んでしまったり、こちらが加害になってしまうことがあるのではと不安です。やはりもう無理やりにでも施設に入れるしかないのでしょうか。

私が小さいときなどよく面倒を見てくれ、すごく頭のいい祖母だったので、認知症だからと理解しようとしても、こうなってしまったことが私自身もすごくショックで受け入れ難いです。

長文失礼致しました。感情の赴くままに書いてしまった部分もあり、拙い文章で申し訳ありませんが、同じような境遇だった方いましたらアドバイス等くださいますと嬉しいです。補足施設に入れる際、グループホームにするか介護付き老人ホームにするかも迷っております。グループホームは認知症の方が入る施設だと聞き、祖母にいいのではと思ったのですが、知人からグループホームは何も活動ができないとも聞きました。活動的なことが大好きな祖母なので散歩に行く等の活動ができる施設がいいと思っていますが、グループホームではそういうことは難しいのでしょうか?

また急なことだったので介護認定もまだ出ていないため、正確なかかる値段もわからず決めかねています。

お祖母様の認知症による徘徊、ご家族の介護、そしてご自身の学業との両立について、大変な状況の中、心痛お察しいたします。今回の相談は、介護と仕事・学業の両立という、多くの方が直面する可能性のあるテーマです。この問題は、単に介護の問題だけでなく、将来のキャリア形成や生活設計にも深く関わってきます。この記事では、認知症の基礎知識から、徘徊への具体的な対策、利用できる介護サービス、そしてご自身の心のケアまで、包括的に解説していきます。ご自身の状況に合わせた解決策を見つけ、少しでも心穏やかな日々を送れるよう、一緒に考えていきましょう。

1. 認知症と徘徊について理解を深める

まず、認知症と徘徊について、基本的な知識を整理しましょう。認知症は、様々な原因で脳の機能が低下し、日常生活に支障をきたす状態を指します。徘徊は、認知症の症状の一つであり、目的もなく歩き回ったり、家に帰ろうとしたりする行動です。徘徊の原因は一つではなく、不安、焦り、退屈、環境の変化など、様々な要因が複雑に絡み合って起こります。認知症の進行度合いや個人の性格、生活環境によって、その現れ方も異なります。

お祖母様の場合、以前は物忘れ程度だったものが、急に徘徊が激しくなったとのこと。これは、認知症の進行に加えて、環境の変化や不安感などが影響している可能性があります。夜間の徘徊が多いことからも、睡眠不足や昼夜逆転のリズムも関係しているかもしれません。

2. 徘徊への具体的な対策

徘徊への対策は、大きく分けて「環境調整」「見守り」「早期発見」の3つの柱があります。それぞれの対策について、具体的に見ていきましょう。

2-1. 環境調整

  • 安全な環境作り: 徘徊中に事故に遭わないよう、家の周りの危険な場所(道路、階段、水辺など)には柵を設置したり、夜間は家の鍵を二重にかけたりするなどの対策が必要です。
  • 生活リズムの調整: 昼夜逆転を防ぐために、日中は適度な運動や日光浴を促し、夜間は安眠できるような環境を整えましょう。カフェインの摂取を控えたり、寝る前に温かい飲み物を飲んだりするのも効果的です。
  • 安心できる空間作り: 祖母様が安心できるような、落ち着ける空間を作りましょう。好きな物や写真などを飾り、安心感を与えられるような工夫をしましょう。

2-2. 見守り

  • GPSの活用: GPS端末を身につけさせたり、持ち物にGPSタグをつけたりすることで、徘徊時の位置情報を把握できます。ただし、本人のプライドを傷つけないように、さりげなく使用することが大切です。
  • 地域との連携: 近隣住民や民生委員、警察などと連携し、徘徊時に早期に発見できるよう協力体制を築きましょう。
  • 防犯カメラの設置: 玄関や庭に防犯カメラを設置することで、徘徊の兆候を早期に発見したり、徘徊時の状況を記録したりすることができます。

2-3. 早期発見

  • 定期的な健康チェック: 定期的に健康チェックを行い、体調の変化や異変に気づけるようにしましょう。
  • 異変に気づく: 普段と違う行動や言動が見られたら、早めに医師や専門家に相談しましょう。

3. 介護サービスの活用

ご家族だけで介護を抱え込むのではなく、積極的に介護サービスを利用しましょう。介護サービスには、様々な種類があり、ご自身の状況や祖母様の状態に合わせて選択できます。

3-1. 訪問介護

ホームヘルパーが自宅を訪問し、食事、入浴、排泄などの身体介護や、掃除、洗濯などの生活援助を行います。祖母様が一人で生活している場合、ホームヘルパーの訪問は、安全確保だけでなく、孤独感の軽減にもつながります。

3-2. デイサービス

日中に施設に通い、食事、入浴、レクリエーション、機能訓練などを受けます。他の利用者との交流を通して、社会的な刺激を受け、認知機能の維持・向上にもつながります。祖母様が現在利用されているデイサービスは、徘徊が原因で利用が難しくなっているとのことですが、他のデイサービスを探したり、利用方法を見直すことも検討しましょう。

3-3. ショートステイ

短期間、施設に入所し、介護サービスを受けます。ご家族が旅行や冠婚葬祭などで介護ができない場合や、一時的に介護負担を軽減したい場合に利用できます。

3-4. 施設入所

認知症の進行や、ご家族の介護負担が大きい場合、施設への入所も検討しましょう。施設には、グループホーム、介護付き有料老人ホーム、特別養護老人ホームなど、様々な種類があります。それぞれの特徴を理解し、祖母様の状態やご家族の状況に合った施設を選びましょう。

  • グループホーム: 認知症の高齢者が少人数で共同生活を送る施設です。家庭的な雰囲気の中で、認知症の進行を穏やかにし、生活の質を維持することを目指します。活動的な祖母様には、散歩などの外出を促すグループホームを選ぶと良いでしょう。
  • 介護付き有料老人ホーム: 24時間体制で介護サービスを受けられる施設です。認知症の方だけでなく、様々な状態の高齢者が入居しています。
  • 特別養護老人ホーム: 介護保険制度を利用して入居できる施設です。原則として、要介護3以上の人が入居できます。

施設を選ぶ際には、見学に行き、施設の雰囲気やスタッフの対応、レクリエーションの内容などを確認しましょう。また、入居者の生活の様子や、ご自身の目で確認することも大切です。

4. 介護保険制度の活用

介護サービスを利用するには、介護保険の申請が必要です。介護保険の申請手続きは、以下の通りです。

  1. 市区町村の窓口で申請: お住まいの市区町村の介護保険窓口で申請を行います。
  2. 訪問調査: 調査員が自宅を訪問し、心身の状態や生活状況などを調査します。
  3. 主治医の意見書: 主治医が、心身の状態に関する意見書を作成します。
  4. 介護認定審査会: 調査結果や主治医の意見書をもとに、介護度を決定します。
  5. 結果通知: 介護度が決定され、結果が通知されます。
  6. ケアプランの作成: 介護サービスを利用する際には、ケアマネジャーがケアプランを作成します。

介護保険の申請は、ご家族が行うことができます。申請に必要な書類や手続きについては、市区町村の窓口で確認しましょう。介護認定がまだ出ていないとのことですので、早めに申請を行いましょう。

5. ご自身の心のケア

介護は、心身ともに大きな負担がかかります。ご自身の心と体を守るために、以下の点に注意しましょう。

  • 休息時間の確保: 睡眠時間を確保し、疲労を溜めないようにしましょう。
  • 気分転換: 趣味や好きなことに時間を使い、ストレスを解消しましょう。
  • 相談できる相手を持つ: 家族や友人、専門家などに相談し、一人で抱え込まないようにしましょう。
  • 専門家のサポート: 介護に関する悩みや不安は、専門家(ケアマネジャー、医師、カウンセラーなど)に相談しましょう。

ご自身が無理なく介護を続けられるように、周囲のサポートを積極的に活用しましょう。介護は長期間にわたることもありますので、ご自身の心身の健康を第一に考えることが大切です。

6. 家族間の協力体制の構築

介護は、一人で行うものではありません。家族間で協力し、負担を分担することが大切です。話し合いの場を持ち、それぞれの役割分担や、困ったときの対応について話し合いましょう。例えば、

  • 役割分担: 誰がどの介護サービスの手続きをするのか、誰が祖母様の付き添いをするのかなどを決めます。
  • 情報共有: 祖母様の状態や、介護サービスの利用状況などを共有します。
  • 助け合い: 困ったときはお互いに助け合い、負担を軽減します。

家族間の協力体制を築くことで、介護の負担を軽減し、より良い介護生活を送ることができます。

7. キャリア形成と学業の両立

大学での授業やアルバイト、そして介護。多忙な日々を送られていることと思います。将来のキャリア形成についても、今のうちから考えておくことが大切です。

  • 自己分析: 自分の興味や関心、得意なこと、苦手なことを把握しましょう。
  • 情報収集: 興味のある仕事や業界について、情報収集を行いましょう。
  • スキルアップ: 将来のキャリアに役立つスキルを身につけましょう。
  • キャリア相談: キャリアコンサルタントに相談し、キャリアプランを立てましょう。

介護と学業、そして将来のキャリア。すべてを両立させることは簡単ではありませんが、計画的に行動することで、目標を達成することができます。大学のキャリアセンターや、民間の就職支援サービスなどを活用し、積極的に情報収集を行いましょう。

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8. 施設選びのポイント

祖母様を施設に入れることを検討されているとのことですので、施設選びのポイントについて解説します。

  • 施設のタイプ: グループホーム、介護付き有料老人ホーム、特別養護老人ホームなど、施設のタイプによって、サービス内容や費用が異なります。祖母様の状態や、ご家族の希望に合わせて選びましょう。
  • 施設の雰囲気: 施設の雰囲気は、入居者の生活の質に大きく影響します。見学に行き、施設の清潔さ、スタッフの対応、入居者の様子などを確認しましょう。
  • サービス内容: 食事、入浴、排泄、レクリエーションなど、どのようなサービスが提供されているのか確認しましょう。祖母様の状態に合わせて、必要なサービスが提供されているか確認しましょう。
  • 費用: 入居一時金、月額利用料など、費用について確認しましょう。介護保険の適用や、補助金制度についても確認しましょう。
  • 立地: 家族が面会に行きやすい場所にあるか、周辺環境はどうかなども考慮しましょう。

施設選びは、ご家族にとって大きな決断です。焦らずに、複数の施設を見学し、情報収集を行い、祖母様にとって最適な施設を選びましょう。

9. グループホームと活動について

グループホームは、認知症の高齢者が少人数で共同生活を送る施設です。家庭的な雰囲気の中で、認知症の進行を穏やかにし、生活の質を維持することを目指します。知人から「グループホームは何も活動ができない」と聞いたとのことですが、グループホームによって、提供される活動内容は異なります。

活動的な祖母様には、散歩や体操、趣味活動など、積極的に活動できるグループホームを選ぶと良いでしょう。見学に行き、どのような活動が行われているのか、入居者の様子などを確認しましょう。また、グループホームによっては、家族が参加できるイベントや、ボランティアとの交流などもあります。祖母様の性格や、これまでの生活スタイルを考慮し、活動的な生活を送れるグループホームを選びましょう。

10. 介護認定と費用の問題

介護保険の申請を行い、介護認定を受けることで、介護サービスの費用を軽減することができます。介護認定がまだ出ていないとのことですので、早めに申請を行いましょう。介護認定の結果が出るまでには、時間がかかる場合がありますので、早めに手続きを進めましょう。

介護サービスの費用は、利用するサービスの種類や、介護度によって異なります。介護保険の自己負担割合は、所得に応じて1割〜3割となります。介護保険の費用だけでなく、食費や居住費、おむつ代などの費用も必要になります。施設の費用や、介護サービスの費用については、各施設やサービス提供事業者に問い合わせて、詳細を確認しましょう。また、低所得者の方向けには、介護保険の利用料を軽減する制度もありますので、市区町村の窓口で相談してみましょう。

11. 祖母様とのコミュニケーション

認知症の祖母様とのコミュニケーションは、難しいと感じることもあるかもしれません。しかし、適切なコミュニケーションをとることで、祖母様の不安を軽減し、良好な関係を築くことができます。

  • ゆっくりと話す: 祖母様のペースに合わせて、ゆっくりと話しましょう。
  • 分かりやすい言葉を使う: 難しい言葉や専門用語は避け、分かりやすい言葉で話しましょう。
  • 具体的に話す: 抽象的な表現は避け、具体的に話しましょう。
  • 笑顔で接する: 笑顔で接することで、安心感を与えましょう。
  • 傾聴する: 祖母様の話を最後まで聞き、共感する姿勢を示しましょう。
  • 過去の思い出を語る: 祖母様の過去の思い出を語ることで、安心感を与え、会話を広げることができます。
  • 否定しない: 祖母様の言動を否定せず、受け入れる姿勢を示しましょう。

認知症の祖母様とのコミュニケーションは、根気が必要です。焦らずに、ゆっくりと、祖母様に寄り添うように接しましょう。

12. まとめ

認知症の祖母様の徘徊、ご家族の介護、そしてご自身の学業との両立は、大変な状況です。しかし、適切な対策とサポートを活用することで、より良い介護生活を送ることができます。この記事で解説した内容を参考に、ご自身の状況に合わせた解決策を見つけ、少しでも心穏やかな日々を送れるよう、応援しています。

最後に、今回の相談を通して、あなたが抱えている不安や悩みは、決してあなただけのものだけではないということをお伝えしたいです。多くの人が、介護と仕事・学業の両立という課題に直面し、様々な困難を乗り越えながら生活しています。一人で抱え込まず、周囲の人々に頼り、専門家のサポートを受けながら、少しずつ解決策を見つけていくことが大切です。そして、ご自身の心と体を大切にし、無理のない範囲で、介護と学業、そして将来のキャリア形成に取り組んでいきましょう。

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