転職経験者に学ぶ!職種別転職体験談

自分の優先順位や重視する点を把握した上で、しっかり調べ転職することが、転職成功の大きなポイント。

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Sさん / 33歳 / 女性 / 栃木県
転職前:療養型病院の看護補助/年収200万円
転職後:特別養護老人ホームの介護士/年収280万円

転職成功

-転職前の企業での業務内容を詳しく教えてください。
療養型の病棟で、患者様の食事、排泄、入浴、着替えの補助や検査出し、リネン交換、備品等の補充、病棟内の清掃を行っていました。
-転職を考えたきっかけを教えてください。
療養型の病棟ということもあり患者様が比較的高齢の方が多く、看護補助として働いてる中でもっと密に高齢の方と関わりながらケアしていきたい、もっと専門的な知識や技術を身につけてケアしていきたいと思うようになり、実際の現場として高齢者の施設で働きながら介護の資格を取ろうと思い転職を考えました。
-この業務だけはもっと続けたかったという業務があれば教えてください。
高齢の方はもちろんですが、患者様の中には重い病気を患い日々落胆されている若い方もいらっしゃり、そんな方とお話ししながら不安や痛みを和らげられるようなケアをすることがありました。 これは、患者様だけでなく私自身にとっても大切な業務であり、とても学びがある事でした。
-転職活動はどのように行いましたか?
まずは介護の資格や介護施設について自分なりに調べ、どんな場所が適切なのかなどを知ることから始めました。それからはリクナビなどいくつかの転職サイトに登録し、働きながら転職活動をしていました。 
自分の希望を登録していましたので、それに合う求人があれば連絡が来て、応募から面接まで行っていました。
そして、より個々の方々と関わることのできる特別養護老人ホームに就職することができました。
-転職後の会社に入社を決めた理由を教えてください。
特別養護老人ホームに入社したのですが、まず一人一人との関わりが多く日常のケアをする点で選びました。ここでは認知症の方や寝たきりの方まで様々な方がいらっしゃるので、色々なケースでの学びを得ることが出来、対応力も身につくと思いました。
また、スタッフの方の年代も様々で、若くてもリーダーなどを任せてもらえ、雰囲気もとても明るく離職率も低い点も良いなと思いました。
-転職後の会社での業務内容を詳しく教えてください。
最初は入居者様の名前と顔を一致させ、それぞれ気をつける点を覚えることから始まりました。その後は環境美化や、食事介助、排泄入浴介助を覚えていきました。
1日の業務としては、起床介助から始まり、1つのユニットに11名の入居者様がいらっしゃいましたので、1日で3〜4名のお風呂介助をして、食事の準備、レクレーションなどを行ったり散歩をしたりして夕食の準備、就寝介助といった流れです。
-入社前のイメージと違っていたところはどんなところですか?
介護の現場はよく人手不足と聞きますが、やはりギリギリの人数で行っていましたので、思っていたより早く夜勤の義務が始まりました。夜勤は基本社員の方しかやりませんので、日中はパートの方などがいて比較的人数はいましたが、夜勤は社員で回さないといけないので早く覚えて早く独り立ちできるよう必死でした。
-仕事の難しさ、辛さを感じた点はありますか?またそれはどのように克服しましたか?
病院とは違い、良くなって退院ということがありてはなりません。また、急変される方や怪我をされる方もいますので、判断力や対応力が求められます。最初はなかなか思うようにできず辛さを感じました。
しかしそれをこうしなくちゃいけないと焦りながらやるのではなく、この方にはこうしてあげるほうが良いと、いかに個人個人に対して最善を考えてあげられるかで気持ちも変わると教えて頂き、それからは少し心の持ちようが変わり辛さではなくやりがいへと変わりました。
-仕事の中でやりがいを感じた(ている)部分はどこですか?
入居者様の中にはあまり意欲がなく認知が進んでいる方もいらっしゃいました。そんな方がコミュニケーションを通してレクレーションに参加してくださったり、話しかけてくださるようになったりして、久々に面会されたご家族様が表情が明るくなったと喜んでくださることはすごくやりがいを感じていました。
日々の生活のケア(食事や入浴排泄といった日常)も大切ですが、一人一人に対してコミュニケーションをとることはとても大切で、話すだけがコミュニケーションではなく、少しの変化に気づけたりその方がどんな事を望んでいるのか知ることも大切だと思うので、そこをクリアできるようになることはこの仕事をした中でとてもやりがいに繋がりました。
-転職は成功でしたか?失敗でしたか?
会社の好意で勉強の場を設けていただくなどして、無事介護資格を取得することができたり、人間関係にも恵まれ、介護に対する想いもより深めることができ今回の転職は成功だったと思います。
-なぜそのように感じましたか?
ただ単に介護に転職したのではなく、自分のなかで資格取得という目標があり、介護もより一人一人に対してのケアをできるという点を重視して転職活動をしていたので、実際働いて資格を取れるような流れを作れた事や、会社からも多くを学び多くを任せていただけた事でより専門的なケアをすることが出来た事が成功したと思えました。
-この仕事の個人的な楽しみ方を教えてください。
お年寄りとの会話はすごく楽しいです。認知症の方との会話は最初なかなか話が進まなくて難しいのですが、慣れてくるとこの言い方はこの事かな?とわかってくるようになり会話が弾んで楽しいです。また、ここで働かないと聞かないような演歌を聞いて覚えたり、昔ながらの遊びをしたりするので新鮮です。
街中で流れる音楽などで歌謡曲が流れるとつい口ずさんだりしていて笑ってしまいます。
-この転職からどのようなことを学びましたか?
どの業界でも同じかもしれませんが、介護業界は人手不足などでどの会社も人を増やしたいので求人が多く出ています。だからこそ妥協したりあまり相手を知らずして転職してしまうとそれこそすぐに退社になってしまったりあまり上手くいかなくて後悔したりするので、しっかり調べることや自分の優先順位や重視する点をしっかり把握した上で転職することがその先に成功できる転職かどうかになるのだということを身に持って学びました。
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