転職経験者に学ぶ!職種別転職体験談

未経験で飛び込んだ介護の仕事は、たくさんの方の様々な物語を聞かせていただける、特別なお仕事でした。

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Mさん / 49歳 / 女性 / 滋賀県
転職前:バスガイド
転職後:介護士

転職成功

-転職前の企業での業務内容を詳しく教えてください。
地元のお客様の慰安旅行や保育園の遠足、小学生の社会科見学や修学旅行、県外や海外から九州へ来られる旅行者、中、高生の修学旅行等に同行し歴史やその土地の風習、郷土料理、有名なお土産品、流行りの物、美味しい物等の案内をしておりました。
海外から来られるお客様に関しては、買物等のお手伝い等もしておりました。
-転職を考えたきっかけを教えてください。
同職の方と結婚し、長男を出産後すぐに仕事復帰、2人目の妊娠を機に子供たちの事を考え、毎日自宅に帰れる仕事をしたいと思うようになり、以前より取得していたヘルパーの資格を生かして働き、介護福祉士の国家資格を取得し、トラベルヘルパーの資格を取得し、身体が不自由でも旅行ができるそんなお手伝いを子供たちが大きくなった時に、いつかできたらと考え介護の世界に勢いだけで飛び込みました。
-この業務だけはもっと続けたかったという業務があれば教えてください。
バスの仕事がとても好きで、歴史や観光地や面白い話等、案内をする事がとにかく好きだった為、ずっとバスに乗って仕事をしたかったです。
-転職活動はどのように行いましたか?
インターネットでホームページを検索し、自宅から近い会社のオープニングスタッフを募集している会社に直接メールをし応募しました。
私が応募した時には、採用人数に達しているとおっしゃられ、採用できるか分からないけど、面接に来ますか?と言って頂き、ダメ元で受けましたら、追加で採用していただきました。
-転職後の会社に入社を決めた理由を教えてください。
オープニングだった事が1番大きかったと思いますが、施設がバリ島をイメージして建てられたばかりのピカピカで、経営の母体が大きな建設会社だった為、福利厚生もしっかりしており、給料も他の施設に比べとても良かった事です。
まだ、子供が小さかったため、夜勤も融通していただけ、会社のイベントや預ける事ができない時は、子供を会社に連れて行く事もできていました。
今は、職員が子供たちを無料で預ける事ができる保育園もでき、働くお母さんにとても優しい会社です。
-転職後の会社での業務内容を詳しく教えてください。
施設内の利用者様の日常生活のお手伝いや、オムツ交換、入浴介助、服薬介助、認知症の方の見守り、夜間対応、相談援助、施設外自宅で生活しておられる利用者様宅での訪問介護、定期巡回サービス。
-入社前のイメージと違っていたところはどんなところですか?
施設での仕事のため、入居者様は制限のある生活なのかと思っていましたが、ご家族様の制限が無い限り、受付で外出届けを出し散歩へ行かれたり、近くのコンビニへ買物へ行き買物されたり、思っていた生活ではなかった事が1番の驚きで、施設から出られ無い方のために、季節ごとのイベントや、お菓子作りのイベント、家族会など、1人で外出が心配な方には、職員が見守りについて行ったりし、無理な制限をしていない事と、できる事を奪わない介護を目指してできる事をお願いして一緒に新聞を折ったり、洗濯物を畳んだりしていた事です。
-仕事の難しさ、辛さを感じた点はありますか?またそれはどのように克服しましたか?
訪問介護の際、認知症で寝たきりの方のおむつ交換に行き、私をお嫁さんと思い、いつも持っておられる杖で頭を思いっきり叩かれ怪我をしてしまったり、認知症の方の介助の際は、ひっ掻かれたり、噛みつかれたり、髪を引っ張られたり生傷が絶えなかった事です。
私自身、認知症の理解が出来ていないと感じ、認知症の専門的な資格を取得し、研修会などに参加し理解を深めました。
施設の中にクリニックを併設し、看取りまで行っていた為、本当に仕方の無い事なのですが、お亡くなりになられる方も多くおられ、昨日まで元気だった方が、次の日に亡くなっておられたりすると、なんで異変に気づけなかったんだろうとか、もっと何かできたのではと考えたり、立て続けに亡くなられたりすると、スタッフ皆んな元気が無くなり辛かったです。
精神的に参っていると感じる時は、ミーティングを開き普段言えない事や気持ちを出し合える場所を作りました。
-仕事の中でやりがいを感じた部分はどこですか?
認知症の方やお元気な入居者様達が、自分らしく楽しそうに過ごしておられる姿を拝見した時や、訪問で訪れたお宅で、利用者様の小さな異変にいち早く気づき、ケアマネさん等と連携を取り大事に至らず、元気なお姿で笑っておられた時に、大事に至らず本当に良かったと嬉しく思うと共にやりがいを感じてます。
-転職は成功でしたか?失敗でしたか?
全くの畑違いの世界から勢いだけで飛び込みましたが、私自身根本的な軸になる部分は変わっておらず、仕事をしていて1番大切だと思っている事は、安心して楽しい時間を提供したいということで、その思いは何をしていても、これからもずっと変わらず大切にしていきたいと思っており、私の無謀な転職は大成功だったと思っております。
-なぜそのように感じましたか?
ガイドをしている時もそうでしたが、心から楽しんでおられる最高の笑顔を、たくさん見る事ができたからだと思ってて、入居者様にはまた明日、訪問介護の利用者様には、また次の訪問日とお約束をし、心待ちにしていただいている事が私の元気だったり、やる気、生きがいになっているからです。
-この仕事の個人的な楽しみ方を教えてください。
利用者様1人1人の人生が、1つの物語なのだと思っていて、お一人、お一人いろんな物語があって、本当に幸せな方だなって思ったり、なんて切ない人生なのだろうと胸が締めつけられたり、波瀾万丈よくぞここまで頑張って来られたなって、頭の下がる思いをしたり、たくさんの方のいろいろな物語を聞かせて頂ける特別なお仕事だと思ってます。
あと、漬物の漬け方や料理、干し柿の作り方、知らない事をたくさん教えて頂きました。
私が知らない事だらけだったのですが、、、
-この転職からどのようなことを学びましたか?
この転職で、私が学んだ事は、感謝する事と、明日があるとは限らないという事です。
また明日、また来週とお別れし、次が無かった、、、
そんな経験を何度もしました。
最後に話したのが私だったという事もありました。
孤独死の現場に、何も知らず訪問した事もあります。
いつもの日常がずっとは続かない事をたくさんの方に教えて頂きました。
皆さんは、私の人生の先生です。
皆さんに教えて頂いた事を忘れないように、いつも100%心を込めて接したいし、こんな私と過ごす時間を楽しんで頂きたいと思ってます。
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