転職経験者に学ぶ!職種別転職体験談

介護未経験で最初は苦労しましたが、営業で経験した粘り強さが発揮され、いつしか仕事も楽しくなっていました。

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Yさん / 42歳 / 男性 / 三重県
転職前:家庭用配置薬の外回り営業
転職後:介護スタッフ

-転職前の企業での業務内容を詳しく教えてください。
既存の顧客の外回り営業で、各家庭や企業にある配置薬の有効期限の確認と交換並びに季節商品の説明や顧客ニーズに沿った商品の紹介を行っていました。
また新規の顧客獲得のため、家庭や企業に飛び込みの営業をしていました。
-転職を考えたきっかけを教えてください。
所属している会社は全国展開している企業で、他県の事業所への転勤もある会社でした。
当初の私では力不足でその筋は少ないと感じていましたが、私としては地元で働きたいという意志ありました。
また当時は結婚したばかりで、そこから半年ほど経過したところで妻が妊娠しました。
帰宅が遅く家族(妻)と過ごす時間が少なかったため、このまま続けると家事・育児共に妻への負担が大きくなると思い、転職を決意しました。
-この業務だけはもっと続けたかったという業務があれば教えてください。
当時の仕事自体にはいろんな方との交流があり、楽しくやりがいを感じていました。
ただ当時の私の力量不足により、日ごとに上司からの叱咤激励が強くなってきたことで、ストレスをため込んでいた時期でもありました。
それ以外は楽しく仕事ができていたので、実績やスキルアップが出来ていれば、今現在も同じ会社に勤めていたと思います。
-転職活動はどのように行いましたか?
次の就職先が決まらないまま退職したのですが、退職後しばらくしてから知人の勧めで介護施設の見学と面接を受けました。
無資格でも働くことが出来ましたが、入職と同時に他施設で『ヘルパー2級養成講座』を受講し資格取得しました。
働きながら学ぶことが出来たのでありがたかったです。
-転職後の会社に入社を決めた理由を教えてください。
未経験のこともあり、どこの施設がいいとかはわかりませんでした。
信頼できる知人が紹介する施設でしたので間違いないと思い、入職しました。
-転職後の会社での業務内容を詳しく教えてください。
事業所はデイサービスでご利用者のサポートを行っていました。
主な業務はご利用者の送迎をはじめ、到着後に検温・入浴・排泄・食事介助等の介護業務全般でした。
-入社前のイメージと違っていたところはどんなところですか?
ゼロからのスタートで右も左もわからない中で始めた仕事だったので、当時はこの業界がとても新鮮で、同時にまるで別世界にいるような衝撃を受けました。
入職当初は分からないことも分からず、怒られてばかりでした。職場の先輩も教育に厳しい人が多く、はじめは面食らいました。
仕事の内容を理解できてくると次第に対応も慣れてきて、いつしか仕事も楽しくなっていました。
-仕事の難しさ、辛さを感じた点はありますか?またそれはどのように克服しましたか?
私が入った施設のスタッフはスペシャリストが多かったのか、当時技術面でベテランか新人の両極のような配置でした。
私の覚えが悪かったこともあり、仕事を理解するのに時間がかかっていました。
ようやく理解してきたころに信頼していた先輩たちが一人また一人と退職する現実を見て、やり場のない不安に駆られていたのを今も覚えています。
施設としても規模が小さかったので、人が抜けてもなかなか新しい人が入ってこない状況でした。
私は介護に転職してから一度別の施設に変えていますが、前職の施設では私が辞めるまで、受け入れ人数(職員配置人数)はいつもぎりぎりでした。
別の施設に代わってからも慢性的な人数不足に悩まされたりもしましたが、営業職での逆風や転職してからぎりぎりの中での業務遂行の経験もあり、今ではどんな状況にあっても『今自分にできることを精いっぱいやる』ことが今の私の行動理念になっています。
今も昔も仕事ができる人間ではありませんが、良くも悪くも周囲の支えがあってこそ今の私がいると思っています。
-仕事の中でやりがいを感じた部分はどこですか?
今も昔もご利用者からの「ありがとう」が最高の言葉です。
気難しい方や認知症のような対応が特殊な方にうまく対応ができたら、自分自身が一皮むけたなと実感し、モチベーションアップに繋がりました。
今思えば私自身先輩職員に鍛えられ、後輩職員に気付かされ、ご利用者に育ててもらったと感じています。
-転職は成功でしたか?失敗でしたか?
成功したと感じています。
-なぜそのように感じましたか?
転職した時最初に思ったことはプライベートに時間が出来たことが一番大きかったです。
また当時はピンと来てはいませんでしたが、いつか訪れる『身内に介護が必要になった時』、知識がなければ誰もがどうすればいいかわからないと思います。
それを仕事する上に介護保険制度そのものについても学ぶことができることが最大の魅力だと思っています。
-この仕事の個人的な楽しみ方があれば教えてください。
この仕事の一番大切な部分は、ご利用者とのコミュニケーションだと考えています。
人生の大先輩である方々から会話や世間話を通じていろんなことを教えていただけます。同じ趣味や嗜好を持たれた方と話をする時はいつもワクワクしながら話をしています。
丁寧な対応や言葉遣いはもちろん大切ですが、時には冗談や笑いを取るような会話で笑顔が見られたときは、相手との距離が少しでも近づいたと思える瞬間です。
話を聞いてほしい方や聞き上手な方等いろいろいますが、どなたと話しても自分のコミュニケーション能力が養われていると感じられます。
深刻な話をされる方など、時にはどうやって声を掛けていいか迷うこともありますが、失敗も成功もその一つ一つが私にとっては貴重な体験です。
-この転職からどのようなことを学びましたか?
転職先は数多くの選択肢の中から選べるようにするべきだと思いますが、日々生きる人生の中でいつでも“正しい選択”ができるとも限りません。
ましてや転職先が全く分からない分野のものであれば、不安は当然と思います。
私の場合は良くも悪くも周囲の環境に恵まれていたと思っていますが、転職する当初はとても勇気がいりました。転職後もどんな分野の事でも一朝一夕で身にもつかないし、やっていくうちに失敗の方が成功の何倍もありました。
ただ私は成功よりも何倍もつらい失敗の数こそが人生においてとても大切なことと考えています。どこの業界でも長く務めるならば、忍耐と根気は大切です。
ここに来るまでに色んな発見や学びがありましたが、転職に限って言えば私個人としては勇気と忍耐と根気が必要だと思いました。
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