医療提供を受けた患者様に対しての看護補助業務。
主に医者や看護師が使用した医療器具の洗浄および消毒。
手術後の患者様に対する トイレ誘導およびオムツ交換、 入浴介助業務。
その他、必要な部署へ書類のコピーと配布、 居室の清掃消毒など多岐にわたります。

医療法人が母体であったので福利厚生はしっかりしており、給与もある程度満足できるものであり、職員関係もほとんどストレスなくコミュニケーションは取れている割り切れた状態であった。
ただ、 自ら発信して業務改善を行うということはできる状態ではなく、 医師や看護師から言われたと通りの業務を行うことが求められていました。
業務や患者に対しての問題点は多々あり会議やミーティングなどで問題提起を行っていましたが、 組織が大きいということもあったため看護師長や主任に中々取り合ってもらえず、改善に向けての動きが遅くあまり意欲的ではありませんでした。
私がやりたかったことは、医療的なケアは最終的にもちろん大事であるが、 その前段階にあるその人に合った個別のケアもより一層大事だと考えていた為、医療の現場で働くというよりかは個別ケアに重点を置いたところで働きたいと思ったことが転職のきっかけでした。
また40歳手前という年齢もあり今後も踏まえ介護職としてのキャリアアップも考えていきたかったので、それを同時に叶えてくれる所を探していた、という事情もあり転職を決心しました。

患者さんと関わるタイミング(おむつ交換やトイレ誘導、入浴介助時)での患者様との会話がとても楽しかったです。
若い方から年配の方まで色んな世代の方がいるので、自分が経験したことのない話を聞けたり、患者様の手術前後の気持ちや退院後の楽しみなどの会話を一緒にするのがとても楽しかった記憶があります。

もともと介護職を10年以上やっていたので、少しでも長く現場で働き利用者に寄り添ったケアがしたいと思っていました。
またこのタイミングでキャリアアップも実現したいなとは思っていたところ、転職エージェントに現在の会社を紹介していただき、私の今後のキャリアビジョンに合っていた為入社を決意しました。

住宅型有料老人ホームという形態なので、それぞれの理由で介護が必要になった利用者様に対して個別のケアを行う。
また、日常生活に楽しみが持てるようなリクリエーションや行事の実施。ケアプランに対してそのケアがその人に合っているかどうかを評価し日々改善を行っていく等があります。

入社してみて感じたのは、住宅型有料老人ホームは利用者さんの住まいであり、プライバシー等を侵害してはならないということを改めて感じました。
当たり前ですが、その人に合ったケアがそれぞれあり、利用者自身の性格も異なるので、日常生活に支障のない範囲でケアを行い利用者自身で出来るところは自身で行うことが当たり前。
すべての事をこちらが行うことがケアではなく、ひとりひとりの意思に沿って尊厳を保ちつつ、ケアを行うことが重要なんだなと入社してみて感じました。

介護の仕事自体は好きなのでそれほど難しさや辛さを感じたことはありません。
強いて難しい点を挙げるとするならば、介護保険制度改正の理解力や現場への活用力でしょうか。
日々法改正へのアンテナを張り対応していく柔軟性と現場へ落とし込む力が必要とされている様に感じています。

日々の利用者様との関わりの中での何気ない会話であったり、業務改善や対応困難な利用者様などへの難しい問題に直面した時に、職員間で創意工夫しながら解決できる様話合ったりする事がなにより楽しいですし、そこに自分が必要とされている様に感じる瞬間にやりがいを感じています。

概ね成功であると思っています。

目的であった個別ケアの実現やキャリアアップなど希望に沿った転職が実現したので。

介護職のやりがいは何と言っても利用者様から「ありがとう」と言ってもらえることであると思います。
コロナウィルスにより直接会えずリモートワークが普及している現在、人間関係やコミュニケーションが一層難しくなってきたご時世もあり、こちらのケアに対して忖度なしに直接「ありがとう」と直接言ってもらえることが嬉しくて仕方ありません。
又、その方の人生の最後を過ごす場所になると思うので最後がここで過ごせて良かった、あなたと逢えて良かったと思ってもらえるように関われることにとてもやりがいがあると感じております。
人生の先輩から学ぶ事も多いですし、時折見せる笑顔にとても温かい気持ちになれますよ。

今回の転職で学んだのは、プラスな転職が出来るのはほんの少しの行動と些細なチャンスを活かせるかによるという事です。
私は幸運ながら良い転職エージェントから希望にあった事業所を紹介して頂けました。
悩んだらまず友人や転職サイトに相談して行動してみる、という事が思いもしない出会いを生んでくれるきっかけになるという事を学びました。
この出会いが一過性のものでないよう必要とされる介護員として日々精進し、出来得る範囲で福祉に貢献していこうと思います。